新NISAで需給は変わったのか|「個人の買いが入るから上がる」をやめる。制度が始まった2年で、個人は日本株を5.4兆円“売り越して”いるから
「新NISAで個人のお金が入ってくるから日本株は上がる」——この説明を、大きさと符号で検査します。NISA経由の日本株買付は年6〜7兆円。市場の買い注文全体(2024年のプライム売買代金の片側627兆円)に対して約1%です。しかも同じ2年間で個人はネットで5兆4千億円の売り越し。旧NISAが始まった2014年も、個人の株式保有比率は18.7%から17.3%へ下がりました。新NISAが動かした最大のフローは日本株ではなく投信経由の対外証券投資11.5兆円で、需給を実際に変えたのは自社株買い(設定枠18.0兆円)のほうです。一次資料と自作計算で整理します。