ブレイクアウトの『だまし』を回避する4条件|押し戻される飛び乗りを卒業する

本記事は情報提供を目的とした個人の見解であり、投資の勧誘・助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

リード

「ブレイクしたと思って買ったら、すぐ押し戻された」「降りた途端に上がった」——順張りで一番くやしいのが、この**だまし(フェイクブレイク)**です。だましをゼロにはできませんが、飛び乗りをやめて条件を確認するだけで、引っかかる回数はかなり減らせます。この記事では、だましを減らす4つの条件を、初心者向けに整理します。


結論:だましは「飛び乗らない4条件」で減らせる

先に答えです。だましを避ける鍵は、ブレイクに飛び乗らず、次の4つを確認すること。

  1. 終値で確認する(ヒゲ抜けに飛び乗らない)
  2. 出来高を伴っているか
  3. 上位足(大きな流れ)と方向が一致しているか
  4. リテスト(押し目)を待てるか

そして大前提として、4条件をそろえても“だまし”は残るので、損切りは必ずセットにします。

そもそも「だまし」とは

だまし(フェイクブレイク)とは、高値や抵抗線を抜けたように見えて、すぐ元に戻ってしまう動きのことです。抜けた瞬間に飛び乗った人が、戻りで含み損になり、慌てて損切り——その損切りがさらに値を戻す、という悪循環になりがちです。

新高値ブレイクの模式図。過去の高値(上値抵抗)を出来高急増を伴って上抜けた点でエントリーを検討し、割れたら損切り、トレンド継続なら保有する流れ。

だましに引っかかる人の共通点は、「抜けた!」の一瞬で成行で飛び乗ること。逆に言えば、ひと呼吸おいて条件を確認するだけで、多くのだましは避けられます。

だましを回避する4条件

① 終値で確認する(ヒゲ抜けに飛び乗らない)

ザラ場で一瞬抜けても、終値で抵抗線の内側に戻ってしまえば、それは「抜けた」とは言えません。だから基本は、ローソク足が終値でラインの外に確定するのを待つ。日足なら、その日の終値で明確に上に出ているかを見ます。ヒゲだけの突破に飛び乗らないこと——これだけで、引っかかりはかなり減ります。実体の長い大陽線で抜けていれば、なお信頼度は上がります。

② 出来高を伴っているか

本物のブレイクは、多くの参加者が「抜けた」と認識して買うので、出来高が増えます。逆に、出来高の乏しいブレイクは、だましの可能性が高い。「価格は抜けたのに出来高が普段並み」のときは、疑ってかかります。株は出来高(売買代金)が見やすいので、ここは確認しやすいポイントです。

③ 上位足(大きな流れ)と方向が一致しているか

短い時間軸(下位足)でブレイクしても、大きな時間軸(上位足)が逆方向を向いていたら、だましになりやすい。週足が下落基調なのに、日足の小さなブレイクに乗っても、大きな流れに飲まれて戻されます。大局(地合い・上位足のトレンド)と同じ方向のブレイクだけ狙う。これは★4の「地合いが良いこと」とも地続きの考え方です。

④ リテスト(押し目)を待てるか

ブレイク直後に飛び乗らず、一度ラインまで戻ってきて、再度反発するのを確認してから入る——これがリテストです。抜けたラインが今度は支えになって反発すれば、ブレイクが本物だった可能性が高い。飛び乗りより精度は上がります。 ※ただしリテストは万能ではありません。戻らずにそのまま上がってしまうこともあり、その場合は見送り(機会損失)になります。精度と機会のトレードオフだと理解して使います。

それでも、だましはゼロにならない

大事なことなので繰り返します。この4条件は「精度を上げる工夫」であって、だましを完全には防げません。 どんなに確認しても、抜けてから崩れることはあります。

だからこそ、★4の新高値ブレイクと同じ結論にたどり着きます。「外れる前提で、損切りを最初に決めておく」。 だまし対策の最後の砦は、回避テクニックではなく損切りです。

私の反省:型がないと、だましに振り回される

私自身、だましにさんざん振り回されました。とくにひどかったのが、2008年ごろFXに手を出したときです。チャート分析を中途半端にかじっただけで、デイトレで細かく売買していました。

そのときの私は、抜けたら飛び乗り、戻されたら損切り、また飛び乗り——を繰り返していました。終値も出来高も上位足も確認せず、ただ動いた方向に反応していただけ。型がないから、だましのたびに振り回されたのです。結局、大きく負けて退場しました(この話は記事007に書いています)。

あのとき4条件を知っていたら、と思います。だまし対策とは結局、飛び乗りという衝動を、確認という手順で抑えること。型を持つこと、そのものなのだと思います。

まとめ

  • だましを減らす4条件:①終値で確認 ②出来高を伴うか ③上位足と方向一致 ④リテストを待つ。

  • 4条件でもだましはゼロにならないので、損切りを必ずセットにする。

  • だまし対策の本質は、飛び乗りの衝動を、確認の手順で抑えること。

  • まず読む:「新高値ブレイク投資のやり方」(記事★4

  • あわせて:「損切りラインの決め方」(記事★6)/「FXで退場した話」(記事007


免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の取得・売却・保有を推奨・勧誘するものではありません。また、投資助言を行うものでもありません。本記事の内容は執筆時点の情報・筆者個人の見解に基づくものであり、正確性・完全性を保証するものではありません。投資には元本割れを含むリスクがあります。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の情報を利用して生じたいかなる損害についても、筆者は責任を負いません。過去の実績や調査結果は、将来の成果を保証するものではありません。


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