中国株で勝てた話|大きなトレンドの初動に乗るということ(と“ノールール利確”の反省)

本記事は情報提供を目的とした個人の見解であり、投資の勧誘・助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

リード

このブログでは私の失敗ばかり書いていますが、今回は数少ない「勝てた話」を一つ。大きなトレンドの初動に、勢いに乗って乗れた経験です。モメチン(順張り)が一番力を発揮するのはこういう場面だと、身をもって実感しました。ただし、勝ったからこそ見えた反省点もあります。そこも正直にお伝えします。


結論:モメチンの真価は「大きなトレンドに素直に乗る」こと

先に要点です。

  • 私の数少ない勝ちは、中国の高成長という大きな流れの初動近くに、順張りで乗れたことでした。
  • うまくいった理由は単純で、勢いに逆らわず、素直に乗ったから
  • ただし反省もあります。利確に明確なルールがなく「なんとなく」売ったこと。そして、タイミングの良さ=運の要素も大きかったこと。
  • だから「勝てた=再現できる」ではない。ここを正直に見ておくのが、次に活かすコツです。

きっかけは一冊の本

2002年ごろの話です。書店でたまたま手に取った中国株投資の本がきっかけでした。当時の中国はまだ、今ほど「世界の工場」と大きく言われる前。読みながら「これから中国はものすごく伸びるのではないか」と感じ、香港株と、米国に上場している中国株を買いました。

特別な分析をしたわけではありません。「大きな流れが来ている」という肌感覚に乗った——それだけです。

なぜ勝てたのか:大きなトレンドの「初動」だった

結果から言うと、しっかり利益が出ました。なぜか。今ふり返れば、入ったタイミングが大きなトレンドの初動に近かったからです。

中国は2001年12月にWTO(世界貿易機関)へ加盟しました。これを境に輸出も海外からの投資も大きく伸び、その後「世界の工場」として高成長を続けます。実質GDPは長く年率9%前後で伸び、2010年には日本を抜いて世界2位の経済大国になりました。

私が買ったのは、その大きな波が本格化する少し前。狙って初動を当てたというより、結果的に初動に乗れていたというのが正直なところです。でも、これこそモメチンの本質だと思います。小さな上下を当てるのではなく、大きな流れに素直に乗り、流れが続く限り付き合う。 勢いのある方向に身を委ねたことが、勝ちに繋がりました。

正直な反省:「なんとなく利確」と「運」

ここからが、この記事で一番伝えたい部分です。勝った話には、隠したくなる弱点がありました。

ひとつは、利確に明確なルールがなかったこと。「益が出たから、なんとなく」で売りました。たまたまプラスで終わりましたが、これは再現できる売り方ではありません。もし出口のルールを持っていたら、もっと伸ばせたか、あるいは違う結果だったかもしれない。入りは良かったが、出口は運任せだったのです。

もうひとつは、タイミングの良さ=運の要素が大きかったこと。同じやり方でも、入る時期が数年ずれていれば結果は全く違ったはずです。投資の勝ちには、実力と運が混ざっています。勝ったときほど、それを正直に分けて見ておくことが、次の油断を防いでくれます。

この体験から学べること

私の中国株の経験を、再現できる教訓に一般化すると、こうなります。

  • 大きなトレンドには素直に乗る:モメチンは小さな値動きを当てる競技ではなく、続く流れに乗る競技。大局の勢いに逆らわない。
  • 入りが良くても、出口は設計する:私はここを運に任せて、たまたま助かっただけ。勝ちを安定させるには、利確・損切りのルールが要る(→「損切りラインの決め方」「利確タイミング」へ)。
  • 勝ちを過信しない:運の要素を正直に認める人ほど、次で足元をすくわれにくい。

そして大事な注意点を一つ。これは**「だから中国株を買え」という話では全くありません**。2000年代の高成長期と今とでは、地合いも前提もまったく違います。お伝えしたいのは銘柄ではなく、「大きな勢いに素直に乗る」という考え方のほうです。

まとめ

  • 数少ない勝ちは、中国の高成長という大きなトレンドの初動に順張りで乗れたこと。モメチンの真価はここにある。

  • ただし利確はノールール、タイミングは運だった。勝っても、その中身を正直に分解する。

  • 再現性を高める鍵は、入りの勢い+出口のルールをセットにすること。

  • まず読む:「モメンタム投資(モメチン)とは?」(記事★1

  • あわせて:「高値掴みを防ぐ5つのチェック」(記事★3)/「損切りラインの決め方」(記事★6


免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の取得・売却・保有を推奨・勧誘するものではありません。また、投資助言を行うものでもありません。本記事の内容は執筆時点の情報・筆者個人の見解(および過去の経験)に基づくものであり、正確性・完全性を保証するものではありません。投資には元本割れを含むリスクがあります。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任と判断において行ってください。本記事の情報を利用して生じたいかなる損害についても、筆者は責任を負いません。過去の実績は、将来の成果を保証するものではありません。


← 記事一覧へ戻る