回り道の投資遍歴|中国株の幸運から、順張り(モメチン)にたどり着くまで
本記事は情報提供を目的とした個人の見解であり、投資の勧誘・助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
リード
このブログでは「順張り(モメチン)」の考え方を書いていますが、最初から順張りにたどり着いていたわけではありません。むしろ逆です。中国株の幸運な勝ちから始まり、タイ株、FX、震災の底値拾いと、20年近く負けの回り道をしてきました。この記事は、その遍歴を1本にまとめた自己紹介です。個々の話は体験記事(005〜009)に詳しく書いているので、ここでは「なぜ順張りに行き着いたのか」という一本の線でつなぎます。
遍歴の全体年表
| 時期 | 何をしたか | 結果 | 詳しくは |
|---|---|---|---|
| 2002年ごろ | 中国株。「世界の工場」になる前の大きな流れに乗る | 勝ち(ただし運も大きい) | 記事005 |
| 2005年ごろ | タイのエネルギー株。高成長期待で購入、政治混乱 | 負け | 記事006 |
| 2008年ごろ | FX。中途半端な手法とレバレッジ、リーマンショック | 負け(退場) | 記事007 |
| 2011年 | 震災の暴落を「すけべ心」で底値拾い(東電・日経ETF) | 負け | 記事008 |
| 2020年 | コロナで再開。底値拾いをやめ、回復への順張り+分散長期 | プラス(現在地) | 記事009 |
| 2025年ごろ | NTTを「下がって割安」で値ごろ買い→塩漬け | 負け(クセは残る) | 記事001・003 |
2002年・中国株:ビギナーズラックという「呪い」
始まりは書店で見つけた中国株の本でした。中国のWTO加盟(2001年12月)の直後、「世界の工場」と呼ばれる少し前です。「この国はこれから伸びる」という大きな流れを感じて香港株・米国上場の中国株を買い、しっかり利益が出ました。
いま振り返ると、これは大きなトレンドの初動に順張りできた、モメチンの王道でした。ただし当時の私はそれを理解していません。利確も「なんとなく益が出たから」。成功の理由を説明できない勝ちは、次の負けの種になります。実際この成功体験が、「次も成長国を当てればいい」という思い込みを生みました。
2005年・タイ株:地合いが崩れると勢いは消える
中国の次は東南アジアだ、と円をバーツに替えてタイのエネルギー株を買いました。ところが反政府デモから政情不安へ。市場全体が崩れる中、「戻るかも」と耐えた末に、為替と手数料の負担も重なって利益の出ないまま撤退しました。
学んだのは、個別銘柄が良くても、国・地合いが崩れれば勢いは消えること。そしてトレンドが崩れたら淡々と降りるべきだったこと。テーマ期待だけで入り、降りる条件を持っていませんでした。
2008年・FX:中途半端な型とレバレッジで退場
株の次はFXでした。チャート分析を学びはしたものの中途半端なまま、デイトレで短期売買。手法は定まらず、レバレッジは高く、そこにリーマンショックの記録的な荒れ相場が来ました。結果は大きな損失での退場です。
ここでの教訓は、いまの自分の土台になっています。あれこれつまみ食いせず、一つの型を絞って深めること。レバレッジは想定外の値動きで損失を加速させること。荒れた地合いで無理をしないこと。 後に「順張り一本に絞る」と決めた原点は、この失敗です。
2011年・震災の底値拾い:「安いから買う」の限界
東日本大震災の暴落を見て、「みんなが売る今がチャンスだ」と東電と日経平均ETFを買いました。正直に書けば“すけべ心”です。しかし原発事故は「割安」の前提そのものを変えてしまい、相場もその後長くレンジ(横ばい)が続き、勢いの出ないまま疲れて手仕舞い。特に東電の損が大きく響きました。
安いだけで買わない。大事件は企業の前提を変える。出口を決めずに入らない。 そして、レンジ相場では順張りも逆張りも妙味が出にくい——相場環境を選ぶ大切さも、ここで身に沁みました。
2020年・コロナで再開:ようやく「勢いに乗る」へ
しばらく相場から離れたあと、コロナショックをきっかけに投資を再開しました。震災のときと同じ「暴落のあと」です。でも今回は、底値を当てにいくのをやめました。下げ止まって上昇に転じた「回復の勢い」に乗ることを意識し、銀行株・鉄道株・J-REIT・投信へ、分散・長期の土台を作りながら入ったのです。
結果は全体としてプラスで、これが現在地です。ただし、コロナ後のV字回復という強い追い風があったことは、正直に添えておきます。勝ったときほど、運と地合いの寄与を認める。中国株の反省です。
それでも残るクセ:NTTの値ごろ買い
きれいに終わりたいところですが、正直に書きます。再開後の2025年ごろ、NTT株を「ずっと下がり気味で有名企業、これだけ下げたなら割安だろう」と買い、軽い含み損のまま塩漬けにしています。順張りでもルールある逆張りでもない、ただの値ごろ買い。出口も決めていませんでした。
20年学んでもこれです。「安いから買いたい」という誘惑は消えない。だからこそ、気合ではなくルールで縛る——このブログで手法やルールの記事を書き続けている理由そのものです。
回り道の末にたどり着いた4つの結論
- 勢いに素直に乗る(順張り):勝てたのは、大きな流れに乗れたときだけでした(中国・コロナ後)。
- 入る根拠と降りる出口をセットで持つ:タイ・震災・NTT、負けはすべて「出口なし」でした。
- 地合いを無視しない:個別の良し悪しの前に、国・相場全体が崩れていないか。荒れた地合いで無理をしない。
- 勝ちの中の「運」を認める:追い風のおかげの勝ちを実力と誤認すると、次の負けが大きくなる。
まとめ:だから「モメチン」を書いています
幸運な勝ちに始まり、値ごろ買い・テーマ期待・レバレッジ・底値拾いと、負け方を一通り経験して、**「勢いに乗り、崩れたら降りる」順張り(モメチン)**が自分の結論になりました。このブログは、その回り道を短縮してもらうための記録です。
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